映画 スパイダーマン・ホームカミング
「スパイダーマン・ホームカミング」を見てきました。
主演トム・ホランド×監督ジョン・ワッツ版は今までの2シリーズとは違う、
ライトな仕上がりでした。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の時間軸では「キャプテン・アメリカ シビルウォー」と同時期になります。
前2シリーズとの違い
トビー・マグワイア×サム・ライミ版、アンドリュー・ガーフィールド×マーク・ウェブ版ともに私の印象としては「重苦しい」でした。それはいずれも「成長」「ヒーローとしての責任」「家族・友との別れ」といったテーマを苦悩や葛藤を通して乗り越えていくストーリーだったからかもしれません。
しかし本作ではみんな生きています。3つのテーマもいずれもいい意味で軽く、軽快に語られストーリーは進みます。
これはMCUのメインシリーズ「アイアンマン」や「キャプテン・アメリカ」で苦悩や葛藤は織り込みんで重厚にしたので、他シリーズにまでそれをしてしまうとMCU全体が重たくなるのを防ぐためと勝手に解釈しています。
トニー・スターク=ベンおじさん
本作では主人公が調子に乗って重大な失敗をやらかしそうになると、どこからともなくアイアンマンが現れて窮地を救います。そしてその後はヒーローとしての責任、在り方を説教して去って行きます。このあたり、前2シリーズではベンおじさんの役どころをトニーが果たしている感じです。他作品には無い父親的な顔を見せるトニーは必見です。
スーツが高性能過ぎ!?
今作で主人公が着るスーツはスタークインダストリーの科学力が存分に盛り込まれており、アシスタントAIがなんでもサポートしてくれます(恋のアドバイスまで!)。
スパイダーマンの特殊な(鋭い知覚、高度な身体能力、基本の壁を登る)能力が、スーツの機能によるものと思えてくる点は、スパイダーマンの個性をかき消していると感じました。
マイケル・キートンのヴィラン
かつてバットマンで正義のヒーローを演じたマイケル・キートンが今回のヴィラン「ヴァーチャー」を演じています。家族のために悪に手を染め、冷徹に仕事をこなす演技は凄みを感じバツグンですた。また「〇〇の〇〇だった」ことが分かったシーンはかなりの驚きで、映画に再びぐっと引き付けられました。
まとめ
今作のライトな仕上がりは新鮮さを感じました。
私にとっては壮大なMCUの中の箸休め的な存在として気軽に見ることができました。
今後アベンジャーズの壮大なストーリーの中でその軽快さがどのように活かされるのか
大変楽しみです。